磐梯山

・期間  2012年8月19日(日)
・山域  福島県・磐梯町
・形態  単独・ピストン
・行程  八方台→中の湯→弘法清水→磐梯山→弘法清水→中の湯→八方台

※ 会津の象徴。民謡に歌われる百名山。最もポピュラーな八方台から磐梯山へ登った。

8/19(日)晴れ
 八方台(7:30)→中の湯(8:00)→見晴台(8:30-8:45)→弘法清水(9:20-9:45)→磐梯山(10:10-10:40)→弘法清水(11:00)→見晴台(11:30-11:40)→中の湯(12:15)→八方台(12:35)

 故郷に誇れる山がある人が羨ましい。
加賀の白山、津軽の岩木山・・・。磐梯山、それは会津人の誇りである。
生まれ故郷に誇れる山を持たない俺にとって、全国各地の名山を登ることが、自分への慰めと思っている。
以来、幾つもの名山に登ってきた。何年か前、飯豊山の縦走を終えて、磐越線の車窓から眺めた磐梯山は、
夕日に映えて見事な三角錐をしていた。しかし、この山に登ることはなかった。
福島応援団第二弾。そーだ、磐梯山へ登ろう!

八方台の駐車場

登山口
 早朝から強烈な日差しが木々を照らしていた。
 八方台は、そんな場所だった。
 車を止めて、早々に身支度を整えて広い道を歩き出した。

ブナの林を歩るく
 先行者が木漏れ日の中を気持ち良さそうに歩いている。
 確かに気持ち良い。その訳は、ブナの林にある。ブナが吐き出す新鮮な空気は、真っ黒になった俺の気管支から肺臓までの呼吸器系をしっかりと浄化してくれている。
 一説によれば、木々が発散する香気(フィドンチッド)は、人間の脳神経に作用して、気持ち良さとリラックス効果を与えてくれると言う。特にブナは、その効果に優れているらしい。
 この光景、伯耆大山の登山道と似ている。あの山にも立派なブナが残っていた。

中の湯の手前から磐梯山が見えた

中の湯の湯治場跡
 「気持良い」を連発していると、30分で”中の湯”に着いた。
 ブナの香気が一瞬にして、硫黄の臭気に変わった。温泉は火山の副産物だが、時には命を落とす厄介なガスを発す場所もある。
 この湯治場は、その火山性ガスで閉鎖されてしまったらしい。何とも寂しい限りだが、温泉の健康と有害なガスは微妙な関係にあるんだねー。
 温泉の話になってきたので、磐梯山の話に戻そう。
 突然、ドーンって感じで、磐梯山が見事な姿を現した。戦闘意欲が湧いてくる。しかし、こう見ると、結構距離があるなー!

裏磐梯からの登山道が合流
 中の湯からはブナは消え、雑木の林となった。
 直ぐに裏磐梯からの登山道と合流した。

裏磐梯の檜原湖
 歩き始めて1時間、北側の木々が切れて檜原湖が眼下に見える場所があった。
 チョッと狭いが休憩しよう。”汗を拭いてポカリスエットを飲み、煎餅とチョコレートを齧って、タバコを吹かす”、と言ういつもの休憩パターンに入った。
 

お花畑との分岐
 ”弘法清水”までもう少しの分岐まで登ってきた。
 右が直登コース、左がお花畑コース。お花畑は帰りにゆっくりと楽しもう。
 右折して弘法清水へ直行した。

休憩所

弘法清水小屋
 弘法清水小屋の前では何人もの登山客が寛いでいた。
 この小屋は宿泊できないが、春から秋にかけてのシーズン中は管理人が入って売店を開いている。
 小屋の前で休んでいると、俺と前後して歩いていた3人パーティの一人の男性が、売店のオバちゃんに「ガムテープは無いか。」と尋ねている。
 足元を見ると有名メーカーの登山靴のソールがパックリと剥がれている。気の毒だが、靴の確認を怠った罰とリペアー道具を持参しなかったミスである。

弘法清水
 冷たい”弘法清水”で喉を潤し、ザックを背負って頂上へ向かった。
 俺のザックには、細紐もガムテープも仕込んである。
 さー、頂上までもう少し「がんばろう!R君」・・・。でなく「がんばろう!R爺」かな?

火口壁に沿って登って行く
 火口壁に沿って高度を上げていった。
 擦れ違う下山者から「もう少しですよ。頑張って下さい。」と励まされた。”分かってますって!”と思ったが「ありがとうございます。」のお礼の言葉が反射的に出てしまった。

頂上の祠

小さな避難小屋の脇に山名標が建っていた
 頂上に到着した。
 日曜日のせいか、大勢の人で賑わっていた。でも、辺りは真っ白で何も見えない。
 「猪苗代湖が見たいなー。猫魔から雄国の山々、そして飯豊も見たいなー。昨日登った吾妻の方角は・・・。」と願ったところで、雲は晴れてくれなかった。
 赤トンボが舞う中、おにぎりを食べ、タバコを吹かし、ゆっくり休んでから降ることにした。

弘法清水の下に広がるお花畑

名残りの花々

櫛ケ岳の爆裂口
 弘法清水まで戻り、お花畑経由で下山した。
 花の時期は過ぎているが、名残りの花々が「もうチョットで終わっちゃうよー。」って感じで、ポツリポツリを咲いていた。
 ここは、雲が切れている。前方には磐梯山の頂、後方には櫛ケ岳の爆裂口、遥か眼下には桧原湖と秋元湖。この景色をしっかりと目に焼き付けてから、樹林の中を下って行った。

樹林の中の登山道
 この時間、まだまだ多くの登山客が登ってくる。
 中年の男性から「あと、どの位ですか?」と聞かれた。俺なら自分の位置は自分で判断するが、黙っていても失礼なので『残り半分ですよ!頑張って下さい。』と教えてあげた。


中の湯まで降りてきた
 中の湯まで降りてきた。
 入道雲が湧き、夏ならでは空模様を描いていた。
 今日の山も終わりが近い。
 広くなった道をゴールに向けて歩き出した。

八方台登山口
 今日も一日、お疲れ様でした。
 天気が良くて良かったね。R君!!