事件だ!山ヒル被害とブーツ破壊

 
 
<事件だ!山ヒル被害とブーツ破壊> 2020.6.20
 
 妙義山の登山を終えて、駐車場まで戻ってきた。
 愛車の後で折りたたみ椅子に座り、先ずは窮屈な登山ブーツを脱いでサンダルに履き替えようとしたところ、愕然とした。
 靴下が真っ赤に染まっている。もしや?と思い、ズボンの裾をたくし上げると、「あぁっじゃー!」
 左足の脛から二筋の血が流れている。 山ヒルに襲われたのである。
 長い山人生、これまで被害に遭ったことがなかったので、“山ヒル野郎”を甘く見ていた。
 ザックからファーストエイドキットを取り出してバンドエイドを貼っても出血は止まらない。
 山ヒルは動物が排出する二酸化炭素を嗅ぎ付けて静かに忍び寄り、痛みを感じさせない成分を出して肌に齧りつき、腹いっぱいになると自分から離れて行くと言う。
 加えて、血液サラサラの成分を出しながらチューチュー吸うので、出血が中々止まらないと聞いたことがある。
 我が身に起きた災難に「なるほど、その通りだ!」と妙に納得してしまった。

 吸血鬼“山ヒル”の出血も徐々に収まってきたので、椅子に座ったまま一服することにした。
 靴下を脱いで素足になり、咥えタバコのまま登山ブーツの泥でも落そうと手に持ったところ、右足のブーツを見て愕然とした。ソールがクラッシュしているのである。
 長い山人生、これまで他人のクラシュは目にしたことはあるが、自分の身に起きたことは初めてだ。
 明日の粟ヶ岳は予備に持ってきたブーツで登ることに決めて、壊れたブーツに「お疲れさん!今までありがとう。」と話し掛け、丁寧にシューズボックスに収めた。
 ソールの寿命は、山行100日程度らしい。
 5年ほど前にソールを張り替えたが、10年近く愛用したブーツなので、流石にお払い箱かなー?
 北アルプスの縦走を始め、数々の山歩きを支えてきた大親友、足にフィットしてシェルもしっかりしているので、出来ればお払い箱にはしたくない。
 帰宅後に登山用品店に持ち込んで診断結果を待った。
 お兄ちゃんの「OKですよ!」の返事に一安心した。
 二度目のソール交換をして、俺と“HAN君”の付き合いはこれからも続く。



山ひるに噛まれた左足

ソールの踵が剥がれたHAN君

妙義山へ