剣山

・期間  2010年5月1日(土)
・山域  徳島県・美馬
・形態  単独・ピストン
・行程  見ノ越→西島→剣山→次郎笈(ジロウギュウ)→西島→見ノ越

※ 今年のゴールデンウィークは、全国的に好天が続くと言う。ならば、長期遠征に持って来いである。高速1000円効果をフルに活用して、一人で四国の山に向かった。

5/1(土)晴れ
 見ノ越(7:30)→西島(8:20-8:30)→剣山山頂(9:00-9:20)→次郎笈(10:10-10:30)→西島(11:20-11:45)→見ノ越(12:15)

 昨日の早朝に自宅を出発した。愛車のカーゴルームは1週間分の家財・生活用具で一杯である。
徳島県美馬市の「貞光ゆうゆう館」(道の駅)で朝を向かえ、コンビニで朝飯+昼飯を買い求めた。
ここから林道を35キロも登って、目指すは剣山の登山口「見ノ越」である。

展望広場からの剣山(左)と次郎笈(右)
 徳島県美馬市の国道から林道を1時間ほど走ると、突然前方が開け、朝日に浮かぶ秀麗な峰々が飛び込んできた。
 こういう景色を見ると胸がワクワクし、居ても立ってもいられない。
 早く行こう!直ぐに行こう!でも安全第一ね・・・。

剣神社の鳥居
 見ノ越の駐車場へ到着した。
 朝の澄んだ空気が心地よい。
 身支度を整え、剣神社の鳥居から乾いた階段を登って行った。
 傍らには、”5月1日剣山開山”の大きな横断幕が掲げてあった。
 開山日に登れるなんて縁起が良いではないか!本殿に”安全祈願”を済ませて、先ずは西島を目指した。
 ※登山リフトが動いていたが、片道1000円は高すぎる。歩いて50分の距離、足慣らしに丁度良い。
 

西島キャンプ場から三嶺(中央のピーク)を眺める
 登山道はリフトの下を潜って緩やかな登りが続いていた。
 ミズナラやブナの間を縫って気持ちよく歩いて行くと、視界が開けてテント場に到着した。
 10張り程度の平坦地、西島キャンプ場である。
 天気は絶好、青空に三嶺(ミウネ)が大きな山稜を広げていた。

西島駅(リフト終点)
 キャンプ場の直ぐ上がリフトの終点である。
 ここから頂上への道は3方に分かれているが、最もポピュラーなのが大剣神社を経由する道である。
 俺は勿論、鳥居を潜り、神社へ向けて歩いて行った。

大剣神社と背後の大剣岩
 剣山は山名とは異なり、なだらかな山である。
 では、なぜ尖峰を印象付ける剣山と言う名が付いたのだろうか?
 ガイドブックによれば、この神社の背後にある御神体「大剣岩」の形に因んだと言う説と安徳天皇が頂上近くの「宝蔵岩」の下に「剣」を納めたという説・・・。
 いずれにしろ、山名の由来を探るのも山の楽しみの一つである。
※正面左側の建屋が修験者の宿坊らしい。
この山にも行場が多くあり、聖地となっている。


奇岩の間から眺める次郎笈
 神社の直ぐ上、奇岩の間から次郎笈が見えた。
 山名に”山”ではなく”笈(ギュウ)”と付くのが何とも不思議である。
 地名、山名は本当に難解、だから面白いのである。

剣山本宮と背後の宝蔵岩
 大剣神社から30分で「剣山本宮」に到着した。
 脇には山荘とベンチがあり、東側の山々が一望できた。この山荘に宿泊して御来光を拝む登山者も多いと言う。
※背後の岩峰が安徳天皇が剣を納めたとの伝説が残る「宝蔵岩」である。

「平家の馬場」と呼ばれる頂上広場
 大剣神社脇の階段を登ると、草原が広がっていた。名前に違わず平坦な山頂、正面の鉄塔を目指して木道をポクポクと音を立てて歩いて行った。

厳重に保護された剣山の三角点(中央の白い角柱)
 てっきり頂上だと思っていた鉄塔には、雨量計などの観測機器やアンテナが取り付けられていた。(気象庁のアメダスである)
 成らば、どこか別の場所に山頂の印があるはず、そーだ、三角点を探そう。
 左前方に目を向けると、先客が群がっている場所があり、そこまで50mの距離・・・。
 頂上を示す三角点は、崩壊防止のためか?頑丈な石垣に囲まれ、手も触れるころができなかった。
 いつもの”三角点タッチ”が出来ない。まー、仕方ないね。

朝霧高原のキャンプ場から見た毛無山
 流石に西日本第2位の高さを誇る剣山の山頂、目の前には次郎笈の秀峰、西側には三嶺から奥祖谷の山々が幾重にも連なっていた。
 こう見ると、四国は山国なんだなーー、って実感した。

次郎笈の山頂(道標の右奥が三嶺主峰、左奥が天狗塚)
 剣山から下って次郎笈の山頂に到着した。
 それにしても絶好の天気と景色。写真を撮ってから隅っこに移動してタバコを吹かしていると、メジャーな旅行会社のバッチを付けた20人ほどの団体が登ってきた。
 ガイドが三嶺の山々を解説している。高ノ瀬、白髭山、天狗塚・・・、俺も地図を眺めながら山座同定を楽しんだ。

次郎笈との鞍部から剣山を仰ぎ見る
 団体が先に剣山へ向けて下って行った。
 俺も戻ろう。鞍部から眺めると、剣山は立派な山容をした山である。
 流石に百名山・・・。

大剣石
 西島への帰路、トラバースすることにした。
 途中、大剣岩が見事に拝める場所をがあった。修験者の行場であることも十分に納得できる場所である。

ロープウェイ西島駅
 西島駅まで戻ってきた。
 朝には閉まっていた売店が開業し、リフトを使った観光客が次々と降りて来る。中には、旅行会社のバッチを付けているオバちゃんもいる。
 歩いて40分、急いでいる訳でもないし、疲れもないし、片道1000円のリフト代を払う気はない。
 ビールを我慢して、コンビニ弁当を食ってから、登山道を下って行った。


剣神社に奉納されるお神輿
 リフトの索道を潜ると、下方の駐車場からアンプで増幅された笛太鼓の大音響が聞こえてきた。
 そーだ、今日は開山祭だった。地元のオヤジが神輿を担いで騒いでいた。
 それにしても「見ノ越」で「神輿」と言う語呂合わせで笑ってしまった。
 こんな不謹慎な心で良いのか?神様に聞いてみたいが、兎に角、剣山を無事に終えたことに感謝しなきゃ・・・。
 俺は、神輿に合掌してから神主の脇をすり抜けて、そそくさと愛車まで戻って行った。


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