袈裟丸山


・期間 2016521日(土)晴れ
・山域 群馬県
・形態 単独、ピストン
・行程 折場登山口→賽の河原小丸山前袈裟丸山→小丸山賽の河原折場登山口

※ 2016年の5月、八潮ツツジが満開の袈裟丸山を歩いた。

 折場登山口(7:20)賽の河原(8:20-8:25)小丸山(9:15-9:30)→前袈裟丸山(10:40-11:00)小丸山(11:50-12:40)賽の河原(13:25-13:30)→折場登山口(14:05)


袈裟丸山は、前々から気になっていた山である。
先ずは山の名前である。
“袈裟”が付くからには、仏教に因んだ山、つまり信仰や修験の山に違いない。
弘法大師の伝説、登山道の途中にある“寝釈迦”や“相輪”、
“賽の河原”なんて場所もあるのが、その証拠である。
地名や山名に興味が沸き、つい調べてみたくなる癖が付いてしまった。


次に花である。
この山の八潮ツツジは、他に類がないくらい見事だと言う。
ネットで見てもツツジ自慢のオンパレードだ。

今回は、この二つの魅力を味わいたくて、ツツジ満開の袈裟丸山を歩いた。


折場登山口の駐車場


階段を登って山に入る
 

 群馬県の桐生ICから足尾街道を快適に飛ばして、小中T字路を左折すると、通行止めの看板が立っていた。

 この林道が折場登山口への近道なのだが、看板にある地図を見ただけでは、何処が通行止めなのか?良く分からない。

 仕方なくUターンして、小中T字路前の雑貨屋のオヤジに教えを乞うた。
 「掃除中のところスミマセン。折場登山口まで行けますか?」
 『駄目だよ。ずっと先の沢入からだな。』

 面倒臭そうな対応から察すると、多くの登山客からの同じような質問に辟易しているのだろう。
 
 「みどり市役所の道路関係者へ告ぐ!『○○で土砂崩れがあり、郡界尾根登山口と折場登山口へは行けません。袈裟丸山へは沢入から入って下さい。』と分かり易く書けよなー!」

 草木湖に沿って国道を走り、沢入から狭い林道を走って行った。

 折場登山口の駐車場は既に満杯だった。
 仕方なく路肩に駐車して身支度をしていると、次から次へと車が登ってきた。

 この山が最も混雑するツツジの季節、1時間も経てば路肩に長い車の列が出来るだろう。

※10台程度駐車可能、トイレと東屋あり、水なし


北回コースは閉鎖されている


先ずはオレンジ
 

 青葉の中を登り始めた。
 天気は上々、花も上々→→気分も上々だ。


右手の尾根を登って行く(谷は笹が覆っている)


中央奥の山が袈裟丸山

 赤やピンクのツツジを眺めながら、爽やかな気分で30分ほど歩くと、笹原が広がる尾根に出た。

 左手に綺麗な山並みが見えた。
 多分あの山が袈裟丸山だなー。(実は、一番奥に見える山が袈裟丸山だった。)


アカヤシオのトンネル
 

 尾根を登り切ると、アカヤシオのトンネルが待ち構えていた。

 鮮やかやピンクの花弁に木漏れ日が漏れていた。


アカヤシオと袈裟丸山

 ツツジのトンネルを抜けると平坦な道になった。

 この辺りからツツジのオンパレードとなった。

 アカヤシオの向こうに袈裟丸山が綺麗な稜線を見せていた。


賽の河原


中央に地蔵菩薩
 歩き始めて丁度1時間、“賽の河原”に着いた。

 今まで幾つもの“賽の河原”や“殺生ヶ原”と呼ばれる場所を歩いてきた。
 御嶽山、大菩薩、那須、大峰奥駆・・・、どこも似たような風景だ。

 ♪♪一つ積んでは南無阿弥陀―(ナンマイダー)、二つ積んでは南無阿弥陀―、三つ積んでは・・・♪♪
 
 あの世に旅立った我が子を供養するため、石を積む親の姿が見えるようだ。

 
賽の河原”には、悪戯好きな赤鬼が住んでいると言う。親が苦労して積んだ石を崩して、子供の極楽行きを邪魔するのだ。
 
 河原の中央には、そんな悪行をする赤鬼の懲らしめる”地蔵菩薩”が据えられていた。

 ♪♪一つ積んでは南無阿弥陀―(ナンマイダー)、二つ積んでは南無阿弥陀―、三つ積んでは・・・♪♪

 亡くなった童子の極楽浄土を祈る唄が聞こえて来るようだ。

小丸山へ向けて歩く


シロヤシオ


袈裟丸山の稜線

 登山道は“賽の河原”から一旦下って小丸山への登りになった。
 
 この辺りからシロヤシオが目立つようになってきた。


小丸山

 小丸山に着いた。
 北側の視界が開け、鋸岳や皇海山、日光の山々まで見渡せた。

 少し休憩しよう。腰を降ろしてタバコに火を付けた。


小丸山避難小屋
 小丸山から大きく下ると、白樺の平坦地になった。

 黄色い人工物が見えた。避難小屋だ。
 芝地の上には、テントの跡も確認できる。でも、袈裟丸山って、幕営するようなコースじゃないよねー。

 待てよ!皇海山まで縦走するんだ!納得・・・。

シャクナゲの花


袈裟丸山
 白樺の林を抜けると、笹の尾根となった。
 
 路端にシャクナゲが咲いていた。
 その向こうに、鋸岳と皇海山が透けて見えた。

 袈裟丸山の凛とした姿が近付いてきた。

山頂手前の笹原を行く
 シャクナゲの尾根から急な登りになった。

 所々にロープが張られ、両手両足を駆使して登って行った。

 急登を20分ほど我慢すると、笹が広がる緩やかな道に変わった。
 時間的に見て、あと10分で山頂だ。

前袈裟丸山


赤城山


頂上にあった注意書き
 10時40分、標高1,878mの前袈裟丸山の山頂に着いた。

 地形的には、この先に後袈裟丸、奥袈裟丸の峰が続いて、奥袈裟丸山の1,961mが最高峰となる訳だが、前袈裟丸から先は、登山道の風化が激しく、通行できないらしい。

 そう言う訳で、一般的には前袈裟丸山が山頂と言うことになる。

 広場の片隅では、早くも昼飯を楽しんでいるパーティがいた。

頂上から3分歩いた岩の上からの眺望
後袈裟丸、奥袈裟丸、皇海山まで続く尾根)
 前袈裟丸山の山頂は南側が開けているが、それ以外の眺めはなかった。

 北側の眺望を期待して、後袈裟丸山への道を少し進んでみた。

 おおー、絶景ではないかー!
 目前には奥袈裟丸山、その奥に皇海山、右手には鋸岳のギザギザした稜線が光っていた。

頂上を後に笹原を下る
 眺めも楽しんだことだし、引き返すことにした。

 昼飯は、小丸山まで我慢しよう。

袈裟丸山の見納め


笹原の尾根を下る
 小丸山でビール、ソーセージ、おにぎり、カップラーメンの昼飯を済ませた。
 
 腹も満足したところで、ツツジを楽しみながらゆっくりと帰ろう。

無事に下山
 シロ、オレンジ、ピンク・・・、どれも満開のツツジを楽しみながら、登山口まで戻ってきた。

 今日も一日、良い山歩きが出来た。
 ありがとうねー!


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