開聞岳


・期間 2019年12月6日(金)曇り
・山域 鹿児島県
・形態 単独・ピストン
・行程 かいもん山麓ふれあい公園→合目→山頂→合目→かいもん山麓ふれあい公園


※ 今年5月のリベンジだ。九州南端の百名山、開聞岳に登った。

 ふれあい公園(9:30)→5合目(10:30-10:40)→山頂(12:00-12:30)5合目(13:30-13:40)→ふれあい公園(14:30)


○○富士”と呼ばれる山は、北は北海道から南は九州まで至るところに存在している。

山の姿形が富士山型なら“地名+富士”となるのは自然のことであり、

薩摩富士で親しまれている開聞岳もその例に漏れない。

この山は、昔から海上交通の目印となり、

山の半分が海に突き出ていることから山名の語源は“海門”であるとの説もある。

1,000
mに満たない低山だが、海上からの眺めは本家にも劣らぬ堂々とした容姿である。



ふれあい公園の管理事務所と駐車場
 今年の月に熊本県南部の町まで行かなければならない事情があり、ついでに開聞岳でも登ろうか!

 ・・・との魂胆に罰が当たったのか?当日は暴風雨に見舞われて泣く泣く断念した(詳しくは、鹿児島の旅をご覧下さい)。

 リベンジのチャンスは早々に遣ってきた。
 今回も仕事のついでの山登りだが、半年前のような惨めな思いはしたくない。

 前回と全く同じ行程で”ふれあい公園”までレンタカーを走らせると、平日なのに駐車場には十数台の先客が停まっていた


さー、出発
 足こしらえを終えて空を見上げると、曇天だが雨の気配はない。

 管理事務所に登山届を提出して、整備された公園の中を歩き出した


2合目登山口
 アスファルトの道を10分ほど歩くと、2合目の登山口に着いた。

 中国人らしき男女5人組が脇に建つ案内板を指差して母国語で話し合っていた。

 彼らに続いて山に入るのは御免蒙りたいと思ったが、どう見ても山登りの格好ではない。

 彼らに軽い会釈をして登山道に入って行った


螺旋の登山道を登って行く

 ここからが右回りの螺旋状の登山道の始まりだ。
 急傾斜を登る場合、普通は登山道をジグザグに開いて行くが、この山は螺旋状になっている。

 なぜか?と言うと、コンパクトで端正に整い過ぎた円錐形の山容にあるらしいが、昔の薩摩人はこの山の特性に合った名案を思い付いたものである。


シダが茂る凹状の道
 南国らしい亜熱帯性の照葉樹の林に中に続く道を登って行った。

 シダが繁茂するU字形の道は、丸く砕けた溶岩粒のお蔭で足への負担は少ないが、油断するとズルッと滑ってしまうので始末が悪い

 
5合目の展望台


長崎鼻が見えた
  1時間で5合目に着いた。
 ガイドブックに書いてあったとおり、休憩に持って来いの場所だ。

 東側と北側のロケーションが開けて、眼下には東シナ海に突き出た“長崎鼻”、振り返れば九州最大のカルデラ湖である“池田湖”の灰色の湖面が見えた

 
6合目
 休憩も程々に歩き出した。

 6合目を過ぎると大きな岩の上を伝って歩くような道に変わった


視界が開けてきた


7.1合目の展望写真
 登山道の両脇が低灌木の樹相に変わると、海からの風を感じるようになった。
 登山道は右回りの螺旋状になっているので、風は常に左手の海側から吹き上げてくる。

 7.1
合目と書かれた看板がある開けた場所に出た。
 目の前に東シナ海が開けて、灰色の海面に二つの小さな島影が見えた。

 看板の写真と照合すると薩摩硫黄島と竹島であることが分かった。
 海に突き出た山ならではの景色に見とれてしまった

 

仙人洞の案内


仙人洞
 ”仙人洞”と書かれた看板があった。

 案内がなければ気付かずに通過してしまいそうな岩穴で、修験者が籠った洞窟らしい蘊蓄が記されていた。

 
岩の上を伝って登って行く
  岩の上を伝う歩きにくい道、しかも傾斜が急になってきた。

  暫くすると、明らかに後期高齢者と思われる老人男性がブツブツ言いながら降りてきた。

 その独り言から察すると“大岩を伝って急な登りを行くのが辛い、もう止めた。”ことが読み取れた

 
枕崎方面の海岸線


池田湖
  9合目を過ぎたところで前方の視界が開け、弓なりの海岸線と池田湖が眼下に見えた。
 
梯子を登る
  傾斜は更に強くなりロープが張られた場所や梯子が掛かった岩場も出てきた。

 あの老人はこの辺りで引き返したのだろうか?もう直ぐ頂上なのにね。

 
ニセ巻機山を振り返る
  登山道を右に回り込むと“山頂まで52m”の案内看板があった。

 薩摩人のキッチリとした性格なのか?そこはアバウトに“50m”で良いのにねー。

 
山頂に到着
(池田湖が薄っすらと見えた)



皇太子殿下(令和天皇)登頂記念
  誰もいない頂上に立った。

 360度の展望とは言えないが、北側と東側の視界が開け池田湖と指宿市の街並みが俯瞰できた。

 北風が強く長居は無用だ。
 三角点にタッチし、山名標と“皇太子殿下登山御立所”と刻まれた石板をカメラに収めて裏側の岩陰に隠れた




 草付きの岩陰で“乾杯の儀”の準備をしていると、同年輩の男性が到着した。

 背後から「今日はダメだな。また明日来よう。」と言う声が聞こえた

 今日は独り言に良く出会う日だなー。
 
岩陰で乾杯の儀を執り行う
  ビールを飲んでいると、男性に「こんにちわ!」と声を掛けられた。

 続いて「どちらからですか?」と尋ねてきたので、
 「千葉からです」と答えると、
 自分は鹿児島市内の住人で定年後に地元の山にせっせと登っていると自己紹介を始めた。

 そして明日も開聞岳に登り、千葉県の山では“鋸山”に登りたいと言う。

 この男性の山歴や明日の行動に興味はないが、
 「鋸山は1時間で登れる山ですが、東京湾を挟んで富士山や伊豆方面の景色が良いですよ!」と教えてあげた。
 
赤い実を付けた??の木


かいもん山麓ふれあい公園
  下山する男性を見送り、一人になった。
 ビールも飲んだし、おにぎりも食べたし、俺も戻ることにしよう


 登山道は一本しかないので、同じ道を下って行った。



 5合目のベンチで一休みして、ふれあい公園まで戻ってきたのは、予定の時刻だった。

 飛行機の出発まで4時間もある。
 山麓の温泉でゆっくりしても十分に間に合うはずだ。

 前もって調べておいた日帰り温泉を目指してアクセルを踏み込んだ