三瓶山
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出雲は神話の国である。 |
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![]() 駐車場にレンタカーを止めた (雲に隠れているの孫三瓶山) ![]() 案内図 ![]() 「山の駅」の看板を掲げた管理棟 |
9月下旬に1泊2日の日程で、愛媛・広島へ出張に行くことになった。 仕事が終われば3連休、広島でもう1泊して現地で山遊びが出来ないだろうか? <それって”就業規則上はどうなの?”。出張ついでのプライベート旅行、世間ではNGの会社もあるようだが、我が社では旅費等の不正がなければ、”自己責任”ってことで黙認している。> 登山口までの移動距離、帰りの飛行機の時間、景色の良いルート、半日で歩ける行程。この条件を満たす山はきっと有るはずだ。 ネットで検索すると、ピッタリの山が見つかった。 9月21日(金)、広島市内での会議が定刻(就業規則上の終業時間)に終わり、レンタカー屋に直行した。 雨の中を高速道路を飛ばして三次市内のホテルにチェックイン、事前に発送しておいた山道具を受け取り、遅い夕飯を食べ終わると、雨が激しくなってきた。 天気予報では、明日の朝まで雨が残るらしい。 シャワーを浴び、一杯飲んでからベッドに入った。 5時前に目が醒めた。 カーテンを開けると、外は弱い雨が降っていた。 ”江の川”沿いの国道を北進し、途中のコンビニで水とビールとオニギリほかの”俺の山飯”を仕入れた。 県境の長いトンネルを抜けて8時前に目的地に着くと、雲が低く垂れ込めていた。 西の原の駐車場には、九州ナンバーのキャンピングカーが1台だけ、この天気だから仕方ない。 |
![]() 芝道を歩いて山に入る |
綺麗に刈り込まれた芝地のクロスカントリーのコースを横切って登山道に入った。 早い時間なので、ランナーは未だいない。 |
![]() ゴツゴツした石の道を進む ![]() 扇沢出合の分岐 |
10分ほどで扇沢出合に着いた。 |
![]() ブナやナラの木が目立ってきた |
霧が漂う登山道も良いものだ。 スギの人工林からブナやナラの自然林に変わると、空気の臭いも違ってきた。 |
![]() 木々が低くなってきた ![]() 西の原(登山口)を俯瞰する |
林の中の単調なジグザグを何度も繰り返すと、木々が低くなってきた。 |
![]() 子三瓶山が見えた ![]() 急なガレ場を登って行く |
青空が出てくるとワクワクしてくる。 この気持ちは、万人共通だろう。 雲が良い具合に切れて、山々の稜線が浮かんで見えた。 そんな景色を求めて歩くのも山の醍醐味である。 一転して、急なガレ場の登りになった。 あの頂きの向こうに男三瓶山の頂があるはずだ。 |
![]() 男三瓶山の頂上へ向かう |
急なガレ場は10分ほどで終わり、登山道は草原の中を緩やかなカーブを描いていた。 ”田代”という場所がある。 湿地が広がる草原を”水田”に見立てた言葉だ。 ここも”○○田代”と呼びたい場所だが、地図には何の表記もなかった。 直ぐ先に小高い丘が見えてきた。 山頂はあそこかな? |
![]() 男三瓶山の頂上 ![]() 三角点 ![]() 展望盤 ![]() 三瓶山頂神社 ![]() ベンチで”俺の山飯”を食う |
草原から見えた小高い丘が男三瓶山の頂上だった。 山頂は大勢の人々が寛げる十分な広さがあった。 しかし、誰も居ない。 ここまで全くの一人旅だ。生あるものと言えば、登山道を横切る蛇が二匹、スズメに似た1羽の小鳥だけだった。 三瓶山は古い火山群の総称で、中央の窪みを”室内”と呼ぶ。”室内”には火口湖があり、その周りを6つのピークが取り囲んでいる。 最高峰は男三瓶山で、時計回りに兜山、女三瓶山、太平山、孫三瓶山、子三瓶山が円形を成している。 「そんな薀蓄はどうでも良いから、早く”三角点タッチ”をすれば・・・、」の声が聞こえそうなので、指導票が建つ場所へ行ってみた。 三角点にタッチしてから西側のベンチへ移動し、いつもの山飯で腹を満した。 山頂は相変わらず俺一人の独占場。霧が覆い景色は全く望めなかった。 晴れていれば、日本海から隠岐の島々。東には伯耆大山、比婆山が見えると言う。 時計を見た。 どう考えても6つのピークの周回ルートは無理だ。 地図を睨んで、子三瓶山を往復してから下山することに決めた。 |
![]() 扇沢の分岐に向かって一気に下る ![]() 扇沢への下りから子三瓶山を仰ぐ |
子三瓶山は、扇沢を隔てて1時間の距離にある。 来た道を少し戻って、所々に張られたロープを伝って急な下りを降りて行った。 二人の若者が登ってきた。 今日、初めての出逢う山仲間である。 雲が切れて、子三瓶山が見えた。 はぁーー!。あの急登を登るの? |
![]() 子三瓶山の頂上 ![]() 男三瓶山を振り返る |
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![]() 東側の景色 ![]() 扇沢のベンチ |
扇沢へ下る途中から東側を眺めたが、お目当ての伯耆大山や比婆山は雲に隠れていた。 扇沢まで戻って一休みした。 登山口までは、杉林の中を延々と下るだけである。 |
![]() スギ林を下る ![]() 出合の案内板まで戻ってきた |
緩やかな杉林の中を下って行くと、大きな青大将(蛇)が登山道を塞いでいた。 動きそうもないので、スギの枝で突っつくと草の中へゆっくりと消えて行った。 今日で3匹目の蛇との出会いだ。 一匹目が中型の青大将、2匹目が小型のヤマカカシ、3匹目が特大の青大将だ。 マムシでなくてホッとしたが、1回の山行で3匹の蛇と出会うとは、蛇に余程好かれているらしい。 出雲神話では、蛇は悪者扱いにされている。 ヤマタノオロチは八頭の怪物だし、邪悪な蛇を退治した神様の話は数多い。 一方で”蛇は神様の遣い”とも言われ、蛇を祭神としている神社も全国各地にある。 俺の前に現れた蛇は、悪者か?神の遣いか?、どちらだろう。 ここまで無事に歩いて来れたので「神の遣い」に違いない。 |
![]() 駐車場まで戻ってきた ![]() 下山後に顔を出した男三瓶山(左)と子三瓶山(右) |
駐車場まで戻ってくると、天気は好転して雲間から太陽が顔を出した。 芝生の上では、多くの家族連れが遊んでいた。 駐車場前の広場では、お揃いのユニホーム姿の子供たちがバーベキューを楽しんでいた。 出雲の三瓶山、楽しい山歩きだった。 今日も一日、ありがとう! |