御嶽山

・期間  2011年8月1日(月)
・山域  長野県・王滝村
・形態  単独・ピストン
・行程  田の原→王滝山→剣ヶ峰→王滝山→田の原

※ 木曾のなーぁ・・♪、で始まる民謡に歌われている木曾の名山、御嶽山に登った。

8/1(日)曇り・晴れ
 田の原(8:50)→あかっぱげ(9:25)→8合目(9:50-10:00)→9合目(10:50-11:00)→王滝頂上(11:40)→剣ヶ峰(12:10-12:45)→8合目(13:45-13:55)→田の原(15:00)

 昔の日本人にとって、山は神と霊の居場所であり、その頂きに立つことが信仰行動の最たるものであった。
御講が栄え、全国各地の霊山に庶民が出掛けた信仰登山は、今でも御嶽山に引き継がれている。
確たる信仰心もない俺は、いつもの気分で頂上を目指した。

王滝口の鳥居

御嶽山の案内図
 前夜は、大雨洪水警報と土砂災害警戒情報が発令された福井県の山中から逃げ出し、物凄い豪雨の中を安全地帯まで走って車中泊した。
 今朝は、曇り空。国道19号から王滝村への県道に入り田の原に到着すると、駐車場には観光バスが何台も止まっていた。
 御嶽講の団体なのか?百名山ツアーなのか?又は、学校登山なのか?。兎も角、大勢の集団が山頂を目指していることは確かである。
 登山口の鳥居の前には、白装束姿の人が山登りの準備をしていた。
 俺は、普通の登山姿で鳥居に一礼してから、剣ヶ峰に繋がる登山道を歩いて行った。

大江大権現の祠
 広くて平坦な砂利道を10分ほど歩くと、御嶽神社の遥拝所があり、ここを境にして道は狭くなった。
 階段場の道を一歩一歩確実に登って行き、”大江権現”の祠に到着すると、白装束の集団が祠に向かって一斉にお題目を唱えていた。流石に、信仰の山。至る所に霊場と言うか?拝所があるらしい。
 彼らと擦れ違いざまに、”お疲れ様!”って声を掛けられた。一般の登山者を完全に見下しているような言い方にムカッときたが、ここは彼ら信者の領域だ。俺も祠に合掌してから先を歩き出した。

あかっぱげ
 ”あかっぱげ”と呼ばれる珍名がついた場所を通過すると、登山道の両脇には這松が目立ち始め、森林限界の様相を呈してきた。


※”あかっぱげ”とは、ここだけが赤土が露出して、頭の禿のるように見えることから、この名前が付いている。

8合目の霊場
 8合目の祠が見えてきた。
 立派なお堂の中に、観音菩薩と不動明王が安置され、碑石には、”○○講”という地名が刻まれていた。
 こういう場所では、いくら信仰心のない俺でも、手を合わせざるを得ない状況になってしまう。
 

9合目の避難小屋

王滝頂上山荘が見えた
 一定の傾斜が延々と続いていた。
 緩くもないし、そうかと言ってジグザグの急坂でもない。こう言う登りは、結構こたえる。
 荒い息づかいで、9合目まで登ってくると、霧の中に王滝頂上山荘が見えてきた。
 

大滝頂上山荘

王滝山に祭られた御嶽神社
 歩き始めて3時間、王滝山に着いた。・・・と言うより、山荘と神社に到着した。と言った方が的を得ているような雰囲気である。
 山荘の納屋では、エンジン発電機が唸り上げ、玄関先には幾つものお守りが並べられいた。
 直ぐ上の鳥居の先には、厳かな神社が鎮座しており、お参りしなさいね・・・、と急かされているような気分になってしまった。
 早速、ザックから小銭入れを出し、二人分の賽銭を投げ入れた。


※二人分とは、勿論、俺と女房のことである。

御嶽山の最高峰、剣ヶ峰
 神社の裏側に回ってみると、目指す剣ヶ峰が雲の中に霞んで見えた。

八丁タルに建立されていた3体の仏像
 剣ヶ峰への道を少し下った”八丁タル”と呼ばれる鞍部には、観音、地蔵、明王の3体の立像が建っていた。
 流石に信仰の山、要所には神仏が祭られていた。
 

御嶽山の最高峰、剣ヶ峰に建つ神社

剣ヶ峰頂上の指導標
 王滝山から30分で剣ヶ峰のテッペンに着いた。
 最後の登りが、意外ときつく、息を整えるまで暫く掛かってしまった。
 ザックを置き、お宮にお参りを済ませてから、広場の北側にある三角点にタッチして、登頂のお印を頂いた。
 

山頂から見た二の池
 雲が切れて、二の池が覗いた。
 白山の”お池”のような風景だが、こちらの方が太陽と青空の色彩を吸い込んで青く光って見えた。
 昼飯の時間である。直ぐ下にある山荘のベンチを拝借して、バーナーに着火。ラーメンとおにぎりの豪華メニューを胃袋に収めた。
 

8合目付近から田の原を見下ろす
 ”二の池”まで降ってお池でも覗いてみようとも思ったが、右膝の調子が気になるので、そのまま降ることにした。
 8合目まで下ってくるが、西からの雲が次から次へと流れて、下界の景色を隠していた。
 

遥拝所付近の登山道から頂上を見上げる
 御嶽神社の遥拝所まで降ってくると、雲が切れて御嶽山の頂上が見えた。
 まーー、山の天気はこんなもの。膝の痛みを我慢しながら、田の原の登山口までズルズルと歩いて行った。

王滝村の御嶽神社の里宮
 下山後、簡単な着替えを済ませ王滝村まで走ってくると、右手に立派な神社が見えた。
 勿論、ここも御嶽神社である。案内板を読むと、この神社の由緒正しい縁起が理解できた。それともう一つ、ここが里宮で御嶽山の1合目であることが表記されていた。
 昔の人は、ここから山登りをスタートしたんだから、大したものである。軟弱な俺には、とても真似は出来ない。
 鳥居の前に立ち、拝礼してから街へ下って行った。