茅ケ岳

・期間  2012年5月1日(火)
・山域  山梨県・韮崎市
・形態  単独・周回
・行程  深田記念公園→女岩→茅ケ岳→尾根コース→深田記念公園

※ 茅ケ岳は八ヶ岳に似ている山容から「ニセ八ツ」と呼ばれている。何とも不名誉な俗称を貰ってしまった山を深田記念公園から周回した。

5/1(火)曇り
 深田記念公園(8:00)→女岩(9:05-9:15)→深田久弥終焉の地(9:55)→山頂(10:10-10:50)→尾根中間部(11:25)→深田記念公園(12:00)

 茅ケ岳は、日本百名山の著者である深田久弥の終焉の山である。
俺は別に深田ファンではないが、山を始めた当初に彼の本を読んで百名山を意識したこともあった。
百名山完登は、お金と時間があれば誰でもできると言うが、その両方がない俺には遠い夢である。

深田記念公園の駐車場
 登山口の深田記念公園の駐車場には、平日にも係らず10台ほどの車が止まっていた。
 GWの狭間の平日。俺と同じ様にGWを丸ごと山に費やそうと考えている人も多いんだなー!

歩き始めの登山道
 歩き始めは、緩やかな林道が続いていた。
 空は曇天だが鳥の囀りも聞こえ、春らしい陽気に浮かれ、鼻歌交じりの山歩きである。
 ・・・が、このコースは沢筋を辿って行くので、視界は全く無い。
 尾根が左右に迫り、木々の小枝に縁取られた狭い空が額縁の中に納まっていた。

「女岩」は立入禁止
 1時間で「女岩」に着いた。
 ガイドブックには「美味しい清水が湧き出る休憩地」と書いてあるが、ご覧のとおり立ち入り禁止のテープが張られていた。
 成程、直ぐ前方の崖は、今にも崩れそうな巨石が幾重にも積み重なっていた。
 仕方ないので、崩れても安全な場所まで移動して一服することにした。

沢筋の登山道
 「女岩」から先は、傾斜が厳しくなり狭い沢筋をジグザグを切って登って行った。

 ※写真では緩斜面に見えるが、結構な急傾斜なんだよねー。

尾根に出た
 尾根に出た。
 東側から登山道が合流しているが、その先は何処に繋がっているのか分からない。
 まー、兎に角、案内に従って西へ進めば山頂を踏めるって訳だよね。

「深田久弥」終焉の地
 尾根の合流点から5分ほどで「深田久弥」の終焉の地に着いた。
 深田氏がこのコースを登っている途中、この場所で心筋梗塞が発症して、帰らぬ人となった場所である。
 小さな広場の端には、御影石の記念碑が建っていた。

茅ケ岳の山頂

頂上からは金ケ岳が直ぐ前に見えた

富士山は雲の中(富士方面)
 尾根筋を更に10分ほど進むと山頂に到着した。
 この地域では定番の”団子型の山頂表示板”には可愛く”茅ケ岳”と書いてあった。
 此処からは360度の大展望のはずだが、見えるのは直ぐ前の金ケ岳と奥秩父の山々だけ。目当ての富士山、八ヶ岳、南アルプスの峰々は、厚い雲に覆われていた。
 山頂広場で一服した。先客は僅かに3名、静かな山頂である。騒々しいのは御免、山はこーでなきゃーね!よくよく考えれば、今日は平日なんだね。納得々々!

尾根コースの分岐点(右に下ると深田公園)
 一瞬、金ケ岳を往復するプランが頭に浮かんだが、往復2時間を掛けても得られる景色は此処と同じ様なもの・・・。てな訳で、そのまま山頂を後にすることにした。
 同じコースを帰るのも芸がないので、尾根道を降ることにした。
 尾根コースは、歩き出しから急下降であった。登らなくて正解だったなー!って思っていると、分岐点に着いた。
 指導標は、真っ直ぐが深田公園、右に折れると明野方面を指していた。地形図を頭に浮かべた。そーだ、西側の東大宇宙観測所から登れば金ケ岳から茅ケ岳への周回ができたんだなー。

尾根コースの中間付近

茅ケ岳のピークが見えた
 そうは言っても、既に遅い。
 そのまま真っ直ぐに降って行った。
 尾根の中間付近まで来ると、防火帯を思わせるような幅広い道に変わった。
 振り返ると、木々の間から茅ケ岳のピークが覗いて見えた。

レンゲツツジ

レンゲツツジ
 レンゲツツジが綺麗に咲く場所まで降りてきた。
 殺風景な木々の中にあって、このピンク色は目も心も和ませてくれる。
 春の山は、花三昧の一歩手前であった。

深田記念公園
 深田記念公園まで降りてきた。
 今日の山旅のゴール地点である。
 公園の東屋へ向かった。広場の隅には黒御影石の大きな歌碑が建っていた。
 碑文は「百の頂きに、百の喜びあり」と見事な筆字が刻んであった。日本百名山の作者らしい名言である。
 俺の腐った脳味噌にも「俺の頂きに、俺流の喜びあり」の迷言が浮かんだ。

深田記念公園からの茅ケ岳
 山の方向を振り返った。
 茅ケ岳の頂きが。白い空にぼんやりと浮かんでいた。