韓国岳


・期間 2015年8月7日(金)晴れ
・山域 宮崎県
・形態 単独、ピストン
・行程 えびの高原エコミュージアム→硫黄山分岐→韓国岳→硫黄山分岐→えびの高原エコミュージアム

※ 南九州の百名山、霧島連峰の最高峰である韓国岳へ登った。

 えびの高原エコミュージアム(11:30)→硫黄山分岐(11:50)→五合目(12:20-12:35)→韓国岳山頂(12:55-13:05)→五合目(13:20-13:50)→えびの高原エコミュージアム(14:20)


熊本市内から“えびの高原”まで、レンタカーを飛ばしてやって来た。
「南九州だなんて、突然どうしたの?」と問われても、
『或る事情が有って、そのついでに・・・』としか答えようがない。
兎に角、滅多にないチャンスだ。山に登らない手はない。
夕方には、大学時代の友人宅を訪問して、杯を交わす約束をしてある。
それらの時間を考慮して、韓国岳をピストンすることにした。
“韓国岳”と書いて“からくにだけ”と読む。
この山のテッペンから唐国(からくに:中国)が見えたことから、
名前が付いたとの謂われもあるが、そんな訳はない。
だけど、スケールの大きな山には違いない。


えびの高原エコミュージアムの駐車場


韓国岳は雲に覆われていた
   ”えびの高原エコミュージアム”の駐車場に車を止めて、山支度に掛かった。

 支度と言っても、足元はスニーカーだし、小さなザックの中は“雨具、水2L、おにぎり、缶ビール、ビーフジャーキー、煎餅、チョコレート、タオル、タバコ、救急用品”しか入っていない。
 山の神様に「山を甘く見るなよ!」と叱られそうだが、このコースはこの程度の装備で十分である。

 
今日は金曜日、
観光客は疎らであった。
 天気は晴天。真夏の鋭い太陽がギラギラと光り、灼熱の光線と大量の紫外線を四方八方に放出していた。
 
 普段から人工冷気の中で過ごしている俺にとっては、この猛暑と紫外線は大敵である。
 一方で、目標の韓国方面は?と言うと、山頂付近を雲が覆っていた。


登山口


えびの高原
 

 日焼け止めをたっぷりと塗り、垂れ付の帽子をしっかりと被って遊歩道を歩き出した。

 カラマツ林の中の舗装路がしばらく続き、溶岩斜面の草原を歩いて行くと、エコミュージアムの赤い屋根が遠くに見えた。


硫黄山との分岐

 硫黄山の分岐を見送って、韓国岳の登山道に入った。

 日本語、英語、ハングル語の3か国表記の指導標がこの山の人気を示していた。


山頂を目指して歩く(正面奥に薄っすらと山頂が)


1合目
 1合目に着いた。
 登山道は灌木が茂る中を階段状に続いていた。


灌木の登山道を歩く


不動池が眼下に見えた

 3合目あたりから、周りの木々の背丈が低くなり、”不動池”が見下ろせるようになった。


5合目の広場


広場からは視界が一気に開けた


山頂方面
 

 

 5合目に着いた。
 視界が一気に開ける場所たが、見えるのは”えびの高原”側だけで南側の鹿児島方面は雲に掛かっていた。

 休日であれば、休憩するハイカーがこの広場を埋め尽しているに違いないが、今日は俺一人である。
 
 案内板の脇で気兼ねなくタバコを吹かした。
 東風に乗って雲が流れている。山頂方面の空模様が徐々に怪しくなってきた。
 水を飲み、鮭の”おにぎり”を腹に収めてから出発した。


大浪池は雲の中

 登山道は、西側の斜面を巻いて続いていた。
 
 8合目の手前から”大浪池”が顔を出すはずだが、低く垂れた雲に隠れていた。


9合目の様子

 9合目まで登って来ると、西風が強くなってきた。

 地表にへばり付くように繁茂しているツツジと熊笹が強風に揺れていた。

 単独の若者が降りて来た。この天気じゃー、長居は出来ないようだ。

 


頂上は真っ白だった


火口が覗いた瞬間

 

 雲の中に頂上を示す人工物が見えた。
 
 13時前に韓国岳の頂上に立った。風化した看板に”韓国岳・標高1700m”が白文字で書かれ、脇には三角点が置かれていた。

 看板の後ろにある岩の直ぐ先は、火口壁が切れ落ちていた。
 雲が掛かっていてそのスケールは実感できないが、直径800m深さ300mの火口が大きなラッパを空に向けて広げているとのことである。
 
 雲が一瞬切れた。向かい側の火口壁と赤茶色の火口底が不気味に見えた。


 視界は無いし風も強い。長居する理由もないので頂上を去ることにした。


大浪池が薄っすらと見えた

 

 

 8合目まで下ってきた。”大浪池”の眺めると雲が掛かっていた。
 一瞬、雲が切れて、青い湖面の一部が覗いた。


5合目の案内板


えびの高原を俯瞰する


鹿児島湾と桜島が見えた(写真だと分かり難い)
 5合目に到着して一休みした。
 
 ザックからビールとビーフジャーキーを出して、独りで乾杯をした。
 乾杯の儀式は、頂上で執り行うのが常だが、頂上は雲の中だし、5合目まで降れば、えびの方面の景色が拝めると予想した。

 俺の目論みがズバリ当たった。薄い雲が出てきたが、太陽を浴びた高原を俯瞰しながら、残った明太子の”おにぎり”を頬張った。

 一服後に、広場の南側に移動してみた。
 鹿児島湾と桜島が白く霞んで見えた。へー!ここから見えるんだー!

 ビールも飲んだし、飯も食ったし、写真も撮ったし、これ以上ここに居ても仕方ない。

3合目辺りを下る
 3合目まで下ってくると、金髪の若い外国人カップルと擦れ違った。
 今日出逢った2組目の登山者だ。この山は、この時間から登って問題はない。
 男性の背中には、可愛い赤ちゃんが背負われていた。


遊歩道(硫黄山の山頂は右手遥か後方)


硫黄山(左)


戻ったらこの天気、悔しいねー!
 硫黄山への遊歩道を横目に、来た道を下って行った。

 今日の山歩きも終わりに近い。



青々とした水を湛える不動池


友人宅に行く前に立ち寄った「白鳥温泉上湯」の露天風呂

※誰も居ないので撮影してしまいました。

阿蘇の杵島岳(中央)、中岳、高岳(左)

※翌日、千葉へ帰る前に阿蘇をドライブした。

青空と草原と米塚

※阿蘇の雄大さは写真に納まりきれない。