北東北の山は俺に試練を与え続けるのだった!!

 
 <2009.9.20>
 早池峰山の登山を無事に終え、登山口の河原坊まで戻ってきた。
 いや、本当は無事ではなく、実は途中で足を滑らせて転んでしまい、左膝と臀部を強打して、何とか戻ってきた次第であった。臀部の痛みは引いたが、左膝の痛みが取れないのでバンテリンをたっぷり塗ってマッサージをした。
 痛いのは左膝なので、車の運転には支障はないが、明日の焼石岳は大丈夫だろうか?。兎に角、女房が待つ鉛温泉まで戻ろう。明日は、明日で考えれば良いし、もしダメなら、このまま二人で観光旅行でも・・・・。
 鉛温泉「藤三旅館」には、午後4時前に到着した。女房は、4箇所もの風呂を順繰りに浸かって、湯治気分で大満足である。俺は、膝の痛みを隠しつつ、夕飯前の一時を名物風呂で過ごした。
 この宿、食事は全て部屋食である。ビールを飲みながら、次にワイングラスを傾けつつ、給仕された”牛しゃぶ鍋”、”山菜珍味”などの豪華な食事を嗜みながら、「あー、我こそは、この世の幸せ者・・・」の気分に浸っていると、突然に左上の奥歯がキリキリと痛み出した。
 えー、歯の治療は、先週、歯医者さんでキッチリとしたのに、何でー??って、?マークを並べてみても、痛みは引かない。女房に「アルコールのせいよ!」と言われ、悔しまぎれに、鎮痛剤を旅行バックからまさぐって、ワインと一緒に飲んで、布団に潜り込んだ。
 
 翌朝、膝の痛みは引いたが、歯が浮いた感じでどーもしっくりこない。左奥歯を指で押すとズキズキと痛み出す始末、朝飯を食べると更に痛みが増してきた。もー、山どころではない。女房に今の窮地を告げると「アルコールに加えて、気圧の関係で歯が痛み出したのでしょ!、山に登るともっと痛くなるかもねー。」との忠告、んーん・・・、説得力のある御言葉に焼石岳も栗駒山も消えうせてしまった。
 鎮痛剤を飲んで少し休んだ。山がダメなら観光旅行しかない。そう言えば、女房との北東北は岩手県の平泉が北限である。結局、今回は十和田湖まで足を伸ばすことにした。とんだアクシデントで、山はダメになってしまったが、それにしても、女房と二人きりで4泊5日の長旅をするなんて、新婚旅行以来、まー、こんな壮年旅行も良いかーーー。
 この日は、十和田湖、奥入瀬、玉川温泉を周遊した。
 鉛温泉への帰途、山中の林道を抜けると、真っ暗な林の奥からタヌキとウサギが出てきた。夜8時過ぎに鉛温泉へ戻り、部屋で贅沢な夕膳を食べ、温泉に入って疲れを癒した。

 次の日は、遠野の里を散策して、日本海を望む山形県鶴岡市の湯野浜温泉まで移動した。
 山三昧のつもりが、とんだ温泉&旅三昧になってしまったが、日本海の夕凪を眺め、この5日間、女房と二人で歩いた北東北と越後の旅は、何とも妙な夫婦二人の時間に変わってしまった。
 結婚して、30年も一緒に連れ添って居るんだから、偶には、こんな日々も有りかなー。まー良いかーーー!!

 えーーーい!くそーーーーう!!、それにしても、北東北の山は俺に数々の試練を与え続けている。3年続けて、この辺まで足を伸ばしているのに、1年1山とは何とも情けなさ過ぎるではないのー?
 俺の山は何処へ行ってしまったのーー。来年こそは、絶対に果たしてやるから、待ってろよー!焼石と栗駒ーー!!と叫ぶR君であった。


十和田湖展望台から(奥の山が八甲田山)

秋田の秘湯、玉川温泉(岩盤浴で有名)

”銀河鉄道の夜”のモデルとなった花巻市の眼鏡橋

越後の一宮、弥彦神社