鼻曲山


・期間 2017年10月21日(日)雨
・山域 群馬県
・形態 パーティ・ピストン
・行程
 霧積温泉(金湯館)→鼻曲峠→鼻曲山→鼻曲峠→霧積温泉(金湯館)


※ 二年ぶりのグループ登山だ。雨の中を西上州の鼻曲山へ登った。

金湯館(10:30)→十六曲峠分岐(11:10)→鼻曲峠(11:30-11:40)→留夫山分岐(12:45-12:55)→鼻曲山(13:15-13:45)→鼻曲峠(14:45-14:55)→金湯館(15:40)


姿形を山名にした山は数多い。
代表格は、槍先を天高く突き上げる北アルプスの“槍ヶ岳”だろう。
西上州の“鼻曲山”もこの例にもれない。
山頂部の形が曲がった鼻のように見えることから、この名前が付いた。

また、この山は珍名の山でもある。
西の横綱が奥美濃にある“金糞山”なら、東の横綱は“鼻曲山”だろう。

そして、山は往々にして文学の舞台となる。
詩人の西條八十が幼い時に、碓井から霧積へ向かう途中の稜線で
麦わら帽子を飛ばした記憶を謳んだ「帽子」。
この詩を一躍有名にしたのが森村誠一の小説「人間の証明」で、映画にもなった。

更にもう一つ、山には温泉が欠かせない。
登山口は、名湯と言われる霧積温泉。山中の一軒宿「金湯館」だ。

山の魅力を全て備えた山、それが鼻曲山である。



金湯館


今回初めて山行を伴にするS氏

 今年のグループ登山には、16名の老若男女が集まった。
 4台の車に分乗し、松井田妙義ICを出た最初のコンビニで山行組と観光組に分かれることになった。

 リーダーのO氏は「この天気だし、山は諦めよう!」と提案したが、M氏が一人でも行くと言う。
 
 M氏の性格を熟知している私が、彼のブレーキ役を買って出ることにした。
 すると、S氏も雨の中を登りたいと言う。結局、3人で雨の鼻曲山を登ることにした。



 今夜の宿となる金湯館のご主人に駐車場まで迎えに来てもらい、余分な荷物を置いて雨支度を整えた。

 M氏とは何度も歩いているが、S氏とは初めてである。
 聞けば、引退宣言をしたW氏の弟子だと言う。
 ならば初対面とは言え、我らの山仲間だ。


※ 霧積館(廃館)脇の駐車スペースは30台程。
  トイレ、水なし。


登山口
 金湯館の玄関から林道を少し戻ったところが登山口だ。

 山肌が赤黄に染まる景色を期待しだが、周りは緑ばかりで紅葉のピークには少し早いようだ。

小雨の登山道
 雨の山は久しぶりだ。
 景色は望めないが、しっとりして気持ち良い。

十六曲峠分岐


登山道の脇にブナの大木が立っていた
 

 十六曲峠の分岐を過ぎると、ナラの木々の中に立派なブナがあった。

 
大木には神様が宿ると言う。
 このブナもその資格を十分に備えていた。


赤や黄に染まった木々

 平坦な道が暫く続いた。

 西側の谷間では、木々の葉が色付いていた。
 紅葉の始まりかな?。


鼻曲峠(右は角落山方面)
 少し急な登りを終え、一旦下ると鼻曲峠に着いた。
 歩き始めて1時間、小休止しよう。


雨霞の中を登る(前がM氏、後がS氏)

 

 雨霞の中を再び歩き出した。

 木々に覆われた登山道、白く濁った空気の中を登って行った。


笹の上で小休止
 平坦な笹竹の道から熊笹の道に変わった。

 鼻曲山のピークは未だ遠い。

留夫山分岐
 熊笹も終わり、留夫山分岐を過ぎると傾斜が増して、滑り易い場所にはロープが垂らしてあった。

山頂に到着


登頂記念


山頂の露岩地
 急な登りを15分ほど我慢すると、灌木に囲まれた鼻曲山の頂上に着いた。

 それにしても、地味な山頂である。
 三角点タッチも出来ないし、仏像や祠もないので拝礼もできない。

 いつもの登頂儀式が出来ないので、山名標を挟んで記念撮影した。

 シトシト雨は降り止まない。
 「バーナー着火+ラーメン」の儀式は諦めて、立ったままで「ビール+ソーセージ」の儀式を執り行なった。

 山名標の先に木々が疎らな露岩地があった。晴れていれば、どんな景色が見えるんだろう?



 秋の陽は釣瓶落としだ。
 16
時までには宿に着きたいし、この天気では頂上に居座る意味がない。
 ザックを背負って頂上を後にした。


下山はゆっくり慎重に
  下りは滑らないように、しっかりと足場を確かめて歩くのが鉄則だ。
 ストックを補助にして慎重に下って行った。

 右足の親爪が痛くなってきた。
 多分、再生した爪が再びダメになったんだろう。
 
 今春の履きおろしで血豆ができ、2回目の今回も血豆だ。
 新調ブーツが足に合わない証拠、家に戻ったら処分しよう。


鼻曲峠まで戻ってきた


東側の色付き具合
 鼻曲峠で小休止し、十六曲峠の分岐あたりまで戻ってくると、ザックの中のスマホが着信音を発した。

 ザックを降ろしてスマホをONすると、液晶画面にはW君の名前が表示されている。

 「どうしたの?」と俺。
 『今、迎えに登っているんですが、どの辺りですか?』とW君。
 「30分も下れば林道に出ると思うよ。」
 『それじゃー、もう直ぐ逢えますね。』

 彼によると、リーダーのO氏を筆頭に若衆3人が迎えに来ていると言う。


若衆3人組に続いて宿に戻る


下山途中で見つけた「カモシカの頭蓋骨」
 4人が傘を射して登ってきた。

 「大丈夫だった?」とO氏。
 『頂上はピーカンだったよ!』と冗談を返した。

金湯館が見えてきた
 赤い屋根の金湯館が見えてきた。

 緑の木々と赤い屋根、白い壁と真っ赤なカエデ、3色の景色が白霞の中にぼんやりと浮かんでいた。

 今日も無事に登山を終えた。
 Mさん、Sさん、お疲れ様でした。
 Oさん、若衆3人組、ありがとう。


金湯館の離れで宴会

翌朝、出発前の一枚