白山

・期間  2011年7月31日(日)
・山域  石川県・白山市
・形態  単独・ピストン
・行程  別当出合→(砂防新道)→室堂→御前峰→(お池めぐり)→室堂→(砂防新道)→別当出合

※ 白雪で覆われた加賀の奥山を遠望したのは10年前だった。憧れの山、名峰「白山」に登るときがやってきた。

7/31(日)曇り
 別当出合(5:30)→中飯場(6:10-6:20)→甚之助避難小屋(7:30-7:45)→十二曲り水場(8:50-9:00)→黒ボコ岩(9:20)→室堂(9:45-10:15)→御前峰(11:00-11:20)→翠ヶ池(11:40)→千蛇ヶ池(11:50)→室堂(12:10-12:40)→南竜道分岐(13:50-14:00)→中飯場(14:50-15:00)→別当出合(15:30)

 晩春に「加賀温泉駅」から眺めた真っ白な山、今もはっきりと記憶に残っている。
季節は違えども、名山にはその時々の顔がある。
加賀の名峰。花の名山。・・・幾つもの形容詞で飾られた夏の「白山」を砂防新道から登った。

別当出合

吊り橋を渡って砂防新道を歩き出す
 市ノ瀬野営場で前泊して、朝一番の登山バスに揺られ別当出合のビジターセンターに到着した。
 ガスが掛かって、今にも雨が降りそうな空模様。まー、考えようによっては、紫外線ギラギラの熱線を浴びて、大汗をかいて歩くより、まだ良いか!
 雨対策をしっかりしてから、吊り橋を渡って”砂防新道”を歩き出した。


 
※新潟・福島では、記録的な豪雨で大規模な土砂災害が発生し、死者や多くの避難者が出ているらしい。
 被害にあった方には、お気の毒だが、やっと掴んだ山の時間。どうか、お許し下さい。

しっとりとした緑の登山道
 暫くは歩き易い道が続き、登り専用の標識に従って右に進むと、階段状の急登に変わった。
 急な尾根を越えて傾斜が緩んでくると、周りにブナの木々が目立ってきた。ブナの林に入ると、空気が急に濃くなったような気分に陥るときがある。
 たっぷりの水分を太い幹に蓄え、新鮮で濃厚な酸素を吐き出しているブナの枝葉に、心を癒されながら歩いて行った。

中飯場のトイレ
 歩き始めてワンピッチもしないうちに、”中飯場”の休憩所へ到着した。
 雨の心配は無さそうだが、相変わらずの曇天で、風もなく蒸し暑い。

観光新道の稜線
 「わー!綺麗だーー!!」
 先行しているグループのご婦人の声が聞こえた。
 雲が切れて、”観光新道”の稜線が、朝陽を浴びて緑に輝いていた。
 
 

甚之助避難小屋

別山(左のピーク)
 疎林の中の急坂を我慢して登って行くと、右手に真新しい建物が現れた。新装なった”甚之助避難小屋”である。
 ここで一服しよう!広場に腰を降ろし、別山の綺麗なスカイラインを眺めながら、澄んだ空気を思う存分に吸い込んだ。


※ここの避難小屋は、綺麗な水洗トイレもあり、蛇口を捻れば美味しい水も飲放題で、休憩には持って来いの場所である。
 ただし、ベンチがないので地面に体育座りしなければならないのが、唯一の欠点である。(近い内にベンチができるかも?)


ミヤマキンパイ

黒ボコ岩
 新しい避難小屋の直ぐ上には、役を終えたばかりの古い小屋が佇んでいた。
 ”南竜道”を右に見送って左に進んで行くと、”十二曲がり”の手前の沢から冷たい水がコンコンと湧き出ていた。
 チョッと一休みしよう!。タバコを咥え、脇に目をやるとミヤマキンパイが黄色い花弁を全開し、傍にはウスユキソウが風に揺らいでいた。
 休憩後、ジグザグの急登を喘ぎながら登って行くと、”黒ボコ岩”に着いた。ここは、観光新道との合流点で、多くの登山客が休憩していた。
 それにしても、この岩はサイコロを傾けたような恰好をしている。俺なら”サイコロ岩”と名付けたい。

阿弥陀ヶ原
 ”黒ボコ岩”の先には、”阿弥陀ヶ原”の湿原が広がっていた。この景色、何処となく八甲田の湿原に似ている。
 沢筋には、雪渓が残り、緑とのコントラストが見事だが、白山の主峰”御前峰”は雲に隠れていた。

室堂ビジターセンター

白山神社(奥宮)
 ”阿弥陀ヶ原”の木道をポクポクと靴音を鳴らして歩き、傾斜の緩い丘を一登りすると、室堂に到着した。
 白山に至る幾つもの登山道を蜘蛛の巣に例えると、丁度ここが縦糸の中心、つまり、レンズで言えば焦点である。
 ビジターセンターの裏には(どちらが表か分からないが)、白山神社の立派な奥宮が、どーだ!って感じで鎮座しいた。

白山の最高峰、御前峰のピーク

白山頂上のお宮
 白山神社にお参りして、裏手の登山道をら50分ほど登って行くと、白山のピーク、御前峰に着いた。
 ガスが掛かり周りは見えないが、兎に角、テッペンに到着した。
 ここは信仰の山。白山神社のお宮が鎮座し、やっぱり価値ある山頂である。
 

剣ヶ峰と紺屋ヶ池
 山頂で一服していると、ガスの切れ間から”剣ヶ峰”がチョッとだけ姿を現した。
 ”紺屋ヶ池”は、半分が雪渓に覆われ、ひっそりと佇んでいた。
 山頂では、多くの登山者が好き勝手に寛いでいたが、その多くは、登ってきた道そのまま下って行った。
 でも、俺は違うよ!。ガスの中を”紺屋ヶ池”に向かって下って行った。
 

紺屋ヶ池

翠ヶ池

血の池
 白山のお池は、”御前峰”と”剣ヶ峰”に抱きかかえられるように、散らばっている。
 お池めぐりは、その5つの池をぐるっと一巡するわけだが、時間にして1時間程。のんびりと散歩でもしよう。
 

血の池の畔から見た大汝峰
 ”血の池”まで歩いてくると、青空が覗き、背後に”大汝峰”が綺麗に浮かんで見えた。
 稜線には数人のパーティが歩いていた。”大汝峰”まで足を延ばす時間と体力がないのが残念である。


室堂の白山神社と御前峰
 お池を巡って室堂に戻ってきた。
 本当は、飯でもゆっくり食いたいところだが、帰りのバスの時間が気に掛かる。最終バスまでには、4時間以上あるが、下りが苦手な分、余裕を持ちたい。
 そんな訳で、おにぎり1個、あんぱん1個、ビーフジャーキー1枚を胃袋に流し込んで、ザックを背負った。
 

阿弥陀ヶ原を俯瞰する
 ”阿弥陀ヶ原”を息を切らせて登ってくる人と擦れ違った。
 この時間からだと、今夜は室堂泊まりなんだろう。そー、多くの人は、1泊2日の行程を組むらしいが、俺は貧乏登山家。今夜の寝床である愛車まで戻らねばならない。
  

市ノ瀬ビジターセンターの愛車まで戻ってホット一息
 余裕の時間で、別当出合まで降りてきた。
 痛い右膝をかばって、ストックを駆使したため、手掌の皮が剥けてしまった。
 どうにも情けないが、これが現実なんだから仕方ない。
 明日の”荒島岳”まで、膝の痛みが治りますように!!