越前山

・期間  2009年12月13日(日)
・山域  富士(静岡県)
・形態  単独・周回
・行程  山神社→黒岳→丸山→越前岳→呼子岳→石割峠→山神社

※ 雪を纏った富士山が見たくなった。愛鷹山塊の越前岳を一人で歩いた。

12/13(日)曇り
 山神社(7:20)→富士見峠(8:00)→黒岳(8:15-8:30)→富士見台(10:00-10:10)→越前岳(10:25-10:45)→呼子岳(11:30-11:40)→割石峠(11:50)→一本杉(12:35-12:45)→山神社(13:20)

 越前岳とは、富士山の南側に連なる愛鷹山塊の主峰である。
名前からして、福井・石川方面にあって然るべきなのに、越前地方にはこの名の山は無いらしい。
なぜ、富士の近くにあるのか・・・?。どうでも良いが、兎に角、富士山の眺めは抜群とのこと。
雪を纏ったドでかい”富士が見たーい!”の一心で、越前岳へ向かった。

山神社の駐車場
 山神社の駐車場へは、7時に到着した。
 杉林を開いた立派なスペースには、既に数台の車が止まっていた。
 天気予報のお姉さんは、午前中が晴れで午後から雲が出てくるようなことを言っていたが、お陽様は雲に隠れたままであった。

 30台程が駐車可能。簡易トイレあり。水場なし。

鳥居をくぐって杉林の中を登って行く
 神社の鳥居をくぐって、石段を登ると小さな祠が祭ってあった。
 神社の縁起や祭祀は判らなかったが、兎に角、山の神様に挨拶しよう。
 

薄暗い杉林の登山道
 薄暗い杉林の中を登って行く。
 2日前の雨で道がぬかるみ、早くも靴が泥んこになってしまった。

愛鷹山荘
 40分程歩くと、愛鷹山荘の前に出た。
 この山荘、個人の所有だが、来る者は拒まずと言う”正しい山精神”の下に運営されているらしい。宿泊は6名ほどで、先着順である。(掲示板にその様なことが書いてあった。)

 地図では、水場の表示があるが、この時は涸れていた。

富士見峠
 愛鷹山荘から5分で富士見峠に到着した。
 越前岳と黒岳を結ぶ尾根に出た。左が越前、右が黒岳方面、天気は悪いが迷わず黒岳へ向かった。

黒岳山頂
 途中の富士山展望台も真っ白で視界なし。ここ黒岳頂上へ到着しても真っ白、誰も居ない山頂に指導標だけが寂しく立っていた。
 ベンチに腰掛けて”どら焼き”を食べた。疲れてはいないが、こう言う時の甘い物は格別である。
 タバコを吹かす。青煙が白い霧の中へ消えて行った。

鋸岳展望台
 誰も居ない黒岳を後にして、富士見峠まで戻ってから、樹林に覆われた尾根を越前岳方面へひたすら登って行った。
 尾根と言えば、凸状又は平坦な登山道が普通なのだが、ここは深くえぐれた凹状の道が、ずーーーと、続いている。しかも、ぬかるんでいるので滑って仕方ない。
 ドロドロ道を我慢しながら登って行くと、鋸岳展望台に着いた。雲が低く垂れ込めて、ご自慢のギザギザした山稜が見えないのが残念であった。

富士見台
 富士見台まで登ってきた。
 ここは、昭和12年発行の50銭札の裏に描かれた「富士山」が撮影された場所である。
 撮影したのは山岳写真の大家、特に富士山を撮らせたら日本一と言われた写真家「岡田紅葉」である。
 富士山の方向は?、んーーん、この天気じゃー、ダメだね。

 岡田紅葉の弟子が、かの有名な山岳写真家「白旗史朗」氏である。

何故か?伝書鳩がいた
 富士見台からは、再び凹状の道が続いていた。
 頂上手前の枯木に、何と!鳩が止まっていた。
 脚に括り付けられた輪環を見て、直ぐに伝書鳩だと分かった。
 俺も今まで山では、色々な動物を見てきたけど、鳩は始めてであった。
 自宅への帰路に迷ったのか?それとも、休憩しているのか?そっぽを向いた顔からでは、判断ができなかった。
 負けるなよ!!頑張って生きろよ!

越前岳山頂
 霧に包まれた越前岳山頂に到着した。
 先客は10名ほど、早くも昼飯を食べている登山客も居る。
 俺は、隅っこでタバコを吹かしてから、セブンイレブンで仕入れた”煎餅”を齧った。
 待てよ、何かが足りない?そーだ、ビールを忘れてしまった。山頂でのビールをこよなく愛している馬鹿親父としては、水+煎餅では、やっぱり物足りない。

乾いた登山道
 山頂を後に、呼子岳へ向かった。
 こちら側は、快適な乾いた尾根が続いていた。
 それに、先っきと違って、適当なアップダウンがあって、歩いていてもメリハリがある。
 しかも、疎林の間からは、周囲の山が覗いて何とも楽しい。やっぱ、山はこうでなくちゃねー!


高場所から見た呼子岳
 途中、”高場所”と呼ばれる小ピークに立った。
 雲の切れ間から、富士市の街並みと駿河湾が見えた。
 今日、唯一のロケーションに、暫し足を止めて見入ってしまった。

高場所から見た袴腰山
 前方に袴腰山が見えた。
 愛鷹山塊のもう一つの主峰である位牌岳は、呼子岳の裏側に隠れていて、見えなかった。
 それにしても位牌岳とは、もの凄い名前である。どこからどう見て位牌なのか?若しくは、山頂に位牌が祭ってあるのか?想像すらできない。

 

呼子岳山頂
 呼子岳まで登ってきた。
 高場所から見たときは、相当な登りだと覚悟していたのだが、チョッとの我慢で頂上に着いた。
 越前岳も良いが、愛鷹山塊の本当の魅力は、どうやら越前岳から南側の高場所→呼子→位牌→袴腰→愛鷹への縦走路なんだろうなー。


 

割石峠
 呼子岳を後に、割石峠まで下ってきた。
 この景色、正に割石である。
 岩山を大きな鉞を入れたように、見事に割れている。
 幾つもの山々で、割岩とか桃岩とかの割石を数多く見てきたが、この割れ具合は半端ではない。
 この景色、割石のチャンピョンである。お見事、お見事・・・。

 割石峠から位牌岳への縦走路は、鋸岳付近の稜線が崩れているため、この先で閉鎖されていた。

大沢の下り
 割石峠からが、ガラガラの沢を山神社へ向けて一気に下って行った。
 雨でも降ったら、厄介な場所。下りが苦手な俺は、滑らないように、躓かないように、転ばないように、膝を気遣いながら、細心の注意を払って、一歩、一歩慎重に下って行った。